アルプス山脈のふもとにある寒い地域
イタリアは南北に国土が広がっていますので、南部と北部では気候風土にものすごい差があるのが特徴です。
一年中熱い日差しが降り注ぐイタリア南部とは違い、イタリア北部はアルプス山脈のふもとにある地域であるため、とても寒く寒冷地帯であるため、温かい煮込み料理が食べられています。
またアルプス山脈は酪農が盛んな地域ですので、乳製品をたくさん加工生産しており、バターや生クリーム、チーズなどの生産量も多いのが特徴です。
ミラノ料理で有名なのは子牛肉に小麦粉と溶き卵、パン粉をつけてバターで上げ焼きしたコトレッタ・アッラ・ミラネーゼと呼ばれる仔牛のカツレツで、レモンを搾って頂きます。
酪農が盛んなのでチーズを使った料理が美味しい
イタリア北部は酪農が盛んな地域であるため、チーズを使った料理もよく作られています。
またイタリア北部にはポー川が流れており、このあたりはお米の産地ですので、パスタの他に、お米もよく食べられています。
お米を使ったイタリア料理にはリゾットがあり、ゴルゴンゾーラチーズとマッシュルームなどを入れて、コンソメスープで煮込むと簡単に作ることが出来、家庭でもよく食べられている料理です。
寒い時に頂くと、身体も温まりますので美味しく頂くことが出来るでしょう。
ラヴィオローネはリコッタチーズやホウレンソウなどの野菜が入れられたラビオリで、チーズやパスタがたっぷりと使われています。
こってりとした料理なのですが、寒い地域で食べるラビオリは最高のご馳走だといえるでしょう。
北部イタリアのパスタは変わりパスタが多く使われており、ラビオリのような大きな一枚の皮上になったパスタや、アニョロッティのような詰め物をするためのパスタなどが作られています。
チーズやソースが絡みやすいようにパスタ自体に工夫がされているのでしょう。
他にもヴェネツィアはアドリア海に面していますのでイカがよく採れますので、イカ墨のパスタも名産です。
ティラミスはイタリア北部生まれ
イタリアのドルチェとして有名なティラミスですが、このお菓子の発祥地はイタリアの北部ヴェネト州です。
ティラミスには、私を引っ張り上げるという意味があり、元気になってという意味合いで使われます。
また酪農地域ですので、ミルクやクリームなどが沢山生産されていますので、パンナコッタというドルチェも北イタリアが発祥地になっています。
ピエモンテ州で作り始められたお菓子で、パンナには生クリーム、コッタには煮るという意味があり、生クリームを煮て作ったお菓子です。
濃厚な味がするデザートです。