イタリア南部料理はトマトを使った料理
イタリアは三方を海に囲まれた細長い地形をしています。
イタリア南部は灼熱の太陽が注がれ、温暖な地中海性気候に恵まれています。
そのため南部地域は小麦や米の栽培以外にも、酪農、漁業も盛んで、野菜や果物などこの地域しか取れない地方色豊かな特産物に恵まれています。
その特産物の1つはトマトで、イタリア南部料理にはトマトが豊富に使われているのです。
南部イタリア料理を代表するのは、やはりスパゲティやピッツァを真っ先に連想される方も多いことでしょう。
南イタリアナポリの代表的な料理で、トマトとオリーブ油を使ったソースは本当に絶品です。
またこうしたソースに組み合わせて使用するのが、魚介類やなすなどの素材です。
日差しが強いイタリアは小麦を作るのに最高の場所
南部地方はイタリアの中でも特に日差しが強い地域ですので、小麦を作るのに最適な場所です。
そのため、小麦を使ったパスタやピザなどの粉類もよく食べられいます。
ちなみにピッツァマルゲリータは、イタリア王妃マルゲリーターがナポリ地域に来た時に、歓迎するために作られた料理です。
マルゲリータを見た王妃は、まるでイタリア国旗のようだと味にも見た目にも絶賛しています。
赤色のトマト、緑のバジリコ、モッツァレラチーズの白色はまるでイタリアの国旗のようで素敵だと王妃に褒めたたえられた一品です。
イタリア南部で最高のパスタはパスタアッラノルマです。
トマトベースのソースに油で炒めたナスとトマトの果肉が噛みしめるととてもジューシーで口一杯に美味しさが広がります。
地中海の旨みが凝縮されていますので、とても美味しく頂くことができるでしょう。
シチリア島カターニア地方の名物パスタで最高のものという意味が込められたパスタです。
ノルマという意味には、カターニア出身のベッリーニというオペラ作曲者が、最高の物を讃える際に使用された言葉で、このパスタ名にもつけられることになったのです。
カポナータは揚げナスの甘酢煮のことで、トマト、ニンニク、オレガノなどが入っています。
バルサミコ酢をかけていただくと、さっぱりして美味しく味わうことができ、パンにのせて食べても絶品です。
ナポリ名物の焼き菓子ババ
イタリア南部ナポリ名物の焼き菓子はババです。
小麦粉と卵とバターで焼いたお菓子できのこの形をしています。
強力粉をイースト菌で発酵させて作るのですが、砂糖がたっぷりと入っていますのでとても甘いお菓子です。
家庭でもよく作られるお菓子でラム酒のシロップをケーキの上にかけていただきます。
お好みで生クリームやフルーツをのせて頂いても良いでしょう。